特別講演2

来たるカーボンプライシング制度に向けて ーGX政策を読み解くー

高木 航平 氏

株式会社三菱総合研究所 エネルギー・サステナビリティ事業本部 GXグループ 研究員
高木 航平 氏

経歴
2016年に三菱総合研究所へ入社。エネルギー需給モデル(MARKAL)を活用した長期エネルギー需給予測などに携わる。2020年より経済産業省 資源エネルギー庁へ出向、「第6次エネルギー基本計画」「GXの実現に向けた基本方針」の策定に携わる。2023年4月より現職。現在は、カーボンプライシング制度を中心に政府の制度設計支援および企業コンサルティングを実施している。
要旨
2023年「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定され、脱炭素と経済成長の両輪を実現すべく企業投資を促す具体的な政策が動き出した。特に、企業投資促進の鍵を握るカーボンプライシング制度につき、詳細設計の議論が政府審議会で行われている。今後当該制度が企業の脱炭素戦略にどう影響を与えるか、こうした環境変化の中で電化技術に期待される役割はなにか、政策立案を担当し、現在も政府を支援する視点から今後の展望を読み解く。